そこで、2022年度に何か充実、
拡大したことがあればお答えいただきたい。さらに、新年度に向けて何か
拡大予定があれば、お答えいただければと思います。
4:
◯答弁(
総務課長) 今年度の
取組でございますけれども、今年度新たにということはございませんが、先ほど申し上げたようなこれまでの
取組を継続するとともに、その定着に向けた
環境整備に取り組んでいるところでございます。
なお、例えば、
事務局におきましては、
特別支援学校の元
校長を、ワークサポートステーションに配置いたしまして、職場の
状況を見たり、あるいは
障害の特性に合った業務を洗い出したりといった
取組もしてもらっておりまして、働きやすい
環境整備の一助になっていると考えております。
また、先日
報道等もありましたけれども、今後、
拡大されていくこともございますので、引き続き、さらなる
拡大が求められていくと思っております。先日の
教育委員会会議におきましても、働きやすい
環境の
整備に向けて、例えば
民間企業がどんなことをしているかとか、あるいは、これはお互いに情報交換したらいいのではないかなどといった御
意見も頂いておりまして、新たにどういったことができるか、引き続き検討していきたいと思っております。
5:
◯意見・
質疑(
的場委員) 条件とか枠の
拡大という話の中で、
特別支援学校の元
校長を配置して、どういうサポートができるのかというのは非常にいいことだと思います。特に先日も新聞で大々的に出ておりましたけれども、
障害者雇用も様々な
課題が出ておりまして、
民間事業者も、
雇用の場とか仕事をどういう形で
整備すればいいのか非常に悩んでいると思います。先ほど言いましたように、
雇用率を上げることだけを意識してしまうと、あまりいい働き方にならないと思っておりますので、ぜひ
県教委が取り組まれていることを
民間事業者はどういうふうにやられているのか、逆に
民間でよい
取組があるのであれば、
県教委の職場の
拡大に生かしていただければと思います。来年度はそういうことも期待しております。
以前、
特別支援学校の調査に行きましたら、
障害者雇用で一番問題なのは、
雇用の場を
拡大したり、働くために採用しても、そこに定着せず、途中で辞めてしまう、辞めざるを得なくなってしまうことだという話を聞きました。
簡単に言いますと、高校を卒業して、夢を持ちながら社会に出て働こうというときに、いろいろな人間関係とか、その仕事が自分に合わないとかで辞めてしまうということです。なかなか次の仕事をしようという意欲が湧かないし、気持ちが高ぶっていかないこともあるので、最初の取っかかりや、仕事とはどういうことをするのかというのが大切だと思うのです。先ほど、元
校長も採用してと言いましたけれども、定着率についてどうなのか、お答えいただければと思います。
6:
◯答弁(
総務課長)
教育委員会事務局及び県立学校における
障害者雇用の離職
状況でございますが、これは非常勤の
数字になりますけれども、令和2年度は16人が離職し、離職率が9.5%、令和3年度は15人が離職し、離職率が8.7%、令和4年度は、先ほどまとめました6月1日時点での離職はございませんけれども、その後は11人となってございます。
離職の理由といたしましては、仕事内容が思っていたものと違った、あるいは、体調の悪化といったものがございます。それから、
民間企業に正式に採用が決まったといったものもございまして、様々な
状況がございます。
引き続き、働きやすい就労
環境の
整備に取り組んでまいりたいと考えております。
7:
◯質疑(
的場委員) やはり結構辞められている
状況があります。一般的に考えると、
県教育委員会に採用されるというと、そこでどういう仕事ができるのかというイメージがあると思うのです。私も以前、
教育委員会で働いている非常勤の方から相談がございまして、先ほど言われたとおりです。どういう仕事をするのかと思って行ったら、自分が思っていた仕事と違って、なかなか職場で話合いをしてもいいようにならなかったという話を聞いたことがございまして、特に通勤場所の問題とかもあると思うのです。遠くに行かされても、公共交通機関がなかったら、それだけでどうしようかと悩んだりします。やはり、そういうところをしっかりと丁寧に定着が進むようにしていくのが、
雇用している側の責任だと私は思います。
先ほど、
特別支援学校の元
校長の配置という
取組もございましたが、
障害のある職員、要は当事者の声や
要望を聞くような場など、そういうシステムがあるのか、あわせて、先ほど少し出ましたけれども、辞めていったり、仕事で悩んでいたりといったところで
課題とか
要望を聞いているものがあれば、お答えいただければと思います。
8:
◯答弁(
総務課長)
障害者からの相談につきまして、例えば学校におきましては、教頭あるいは事務長といった方から指示をしたり、相談をするように決めていただいています。それから、
教育委員会事務局に設置した相談窓口での対応、併せて、
事務局職員が現場に出向きまして、直接御本人と面談して、学校内の職員に直接言いにくいことを聞き取って調整するといったことをしてございます。
県立学校における学校事務アシスタントへの対応につきましては、電話による
勤務状況などの聞き取りですとか、あるいは、必要に応じて
事務局職員が学校を訪問する。その上で、先ほどのキーになる教頭や事務長と、どういった
課題があるのかなどを共有して改善を図っております。
本人が抱えている
課題につきましては、お伝えはするのですが、本人の了承も要るため、そういった調整をして、可能な限り対応することとしてございます。また、
障害者就業・生活支援センターなどの関係機関等と連携して支援を受けるといったことにも対応しているところでございます。
学校が抱えている
課題につきましては、しっかり共有を図る場を持つことが重要と思っておりまして、あわせて、設備的に
課題があれば、予算面もありますけれども、できるだけ対応していくこととしております。
今年度も訪問等によって直接話をいたしまして、現場において把握できていなかった特性や配慮事項等を把握し、引き続き対応してまいりたいと考えてございます。
9:
◯意見・
要望(
的場委員) やはり
意見を聞く場というのは、皆さんも経験があるかと思うのですけれども、トラブルになっていたり、人間関係がうまくいってない人には相談しないのです。それは学校現場の中において、正規と非正規の関係になると、よりそういうことになりがちなのです。簡単に言うと、言いにくい。言えば、もしかしたら次は
雇用してもらえないかもしれないとなるのが一番の問題だと思うのです。それは、これから
教育委員会全体に関わる
課題でも出てくると思いますけれども、そういう自由闊達な
意見交換ができる場については、やはり様々なことを想定してつくってあげないといけません。辞めていくとなれば、先ほど言ったように、自分に責任を感じて辞めてしまう。次、また働こうという意欲が湧かない悪循環になりますので、外部のことも少し言われていましたけれども、外部だけがいいとは言いません。内部で起きているところの自助努力がないのであれば、そうしたこともしていただきたい。先ほどの辞めていかれた方の話の中に答えがあるのだと思いますので、ぜひそうしたことをしっかりと丁寧にしていただいて、
障害者が働きやすい職場
環境にしていただきたいと思います。
最後、
要望ですけれども、先ほど課長も答えられましたが、国は2026年4月に向けて、
民間もこれから
法定雇用率が変わってきますけれども、公的機関については、特に都道府県が2.9%まで上がると言われておりますので、それに向けて、またしっかりと働く場の
拡大を考えていただきたいと思います。
フルタイムで
雇用してあげるのが一番だと思いますけれども、30時間、それから20時間の短時間でも、日数や時間にこだわるのではなくて、柔軟にしてあげることによって働きやすくもなると思います。特に交通機関の問題も指摘されて出てきましたので、そうしたこともしっかり考えていただきたい。
あわせて、やはりサポート体制です。先ほど言いましたように、働くところで詰まったときに、忙しい職場だったら、何でできないのだとなってしまうのではなくて、相談を受けるとか、丁寧にすることによって、より効果や効率が上がったりしますので、例えば校内に位置づけるとか、一緒になって教える方をつけるとか、そうしたサポートができる人なども大切だと思います。そうしたことも検討していただいて、コロナ禍でリモートもありますので、リモートで
勤務できる
環境も必要かもしれません。ぜひ当事者の声を聞いていただいて、そうしたことを
拡大していただくことと、
障害者の働く場の
環境を
整備するための予算もしっかりとつけていただくことを
要望いたしまして、質問を終わらせていただきます。
10:
◯要望・
質疑(
東委員) ただいま
的場委員から大変重要な質問、御
意見があったと思います。このことが、風通しのよい職場づくりの推進にもつながっていくのだろうと大いに期待しているところでございます。
先般、新年度予算あるいは事業についてお聞きした中で、今申し上げた風通しのよい職場づくり推進事業の
説明は受けたわけですが、何があったか分かりませんが、17日の新聞を見ますと、風通しのよい職場づくり推進事業撤回へ、と大きく載っておりました。県議会の
意見を踏まえ撤回を決めたとのことです。我々は往々にして、マスコミを通して皆さんが実施しようとしていることを知ることもよくあるのですけれども、この事業の
説明は受けましたが、撤回するという
説明はまだ私たちは受けていません。一体
教育委員会の中で何が起きているのだろうか、少し混乱しているのだろうかとも私は心配するところです。
今日、この場ですぐに経緯を
説明するということにもなかなかならないと思います。しっかり経緯が整理されたら、この事業を一体どうするのか、また
説明をお願いしたいと申し上げて、通告しております質問に入りたいと思います。
令和3年12月27日に、中国新聞に県立広島大学と西条農業高校の間で科学技術人材育成を目的として協定が結ばれたという報道がございました。私はこの記事を読んでいいことだと正直思ったところです。
先般、早速、県立広島大学を訪問してお話を伺ってきたところでございます。内容としては、現在の高校1年生が3年次を迎える2024年度以降、希望する生徒が県立広島大学の研究室を訪問し、生化学や食品工学などから選んだ研究テーマについて、大学の教員から直接指導を受けるハイスクールラボの
取組がスタートするとのことでございました。
西条農業高校は、2012年に文部科学省のSSHに指定されて以降、農業と理科、英語、数学との融合等の事業を通して、科学探求のノウハウを身につける一方、大学教員による出前授業など高大連携に力を入れており、県立広島大学、特に庄原キャンパスの生物資源科学部が中心になると思いますけれども、今回の協定もこれまでの
取組がさらに深まっていくものと期待したいと思っております。
では、高校生を受け入れる側の県立広島大学にとって、今回の協定の意味は何があるのかということでございます。我々も県外調査等々で出るときには、専ら学ぶ側の生徒の探求心にスポットライトを当てることになっているのですけれども、探求心に満ちた高校生をコーチングしていくことは大変重要だと私も感じております。今回の協定によって、探求する生徒、送り出す高校、受け入れる大学の三方よし、今風に言えばウィン・ウィンの関係になっていく、また、なればいいと思うのです。
そこで、改めて、大学として何を目指し、教育、研究にどのようなメリットがあると考えているのか、担当課の
意見をお聞きいたします。
11:
◯答弁(
高等教育担当課長) 県立広島大学におきましては、当初中等教育と大学教育を密接につなげ、一貫した
取組を推進することにより、それぞれの教育に相乗効果が期待できるとの認識の下、高大連携の
取組を強化してまいりました。
西条農業高校につきましては、同校がスーパーサイエンスハイスクールに指定されたことを受け、県立広島大学庄原キャンパスを中心に、同校へ教員を派遣しての出前講義の開催のほか、生徒を研究室に受け入れ、担当教員による指導助言や実験機器を活用した探求活動のサポートなど、緊密な連携を図ってきたところです。
こうした
取組を通じまして、県立広島大学の教育、研究に対する生徒の興味・関心が高まり、学校推薦型選抜の中に、
商業、工業、農業科の生徒を対象とした県内専門高校枠を設けておりますが、この区分を活用して、直近3年間で15名の同校生徒が県立広島大学へ入学しております。
今回の協定締結は、毎年度、3年生、四、五名程度を特別研究生として受け入れ指導するハイスクールラボの仕組みを新たに導入するなど、これまでの
取組をさらに発展させ、大学、高校という垣根を越えた学びを目指すものでございます。
県立広島大学といたしましても、同校の探求活動の後押しにとどまらず、その過程において、将来の科学技術人材の育成に効果的なカリキュラムや指導方法について研究を深めるとともに、科学的な研究や学びに対して意欲にあふれる学生の確保につなげてまいりたいと考えております。
12:
◯意見・
要望(
東委員) 文科省も早い時期からアクティブ・ラーニング、また探求学習を掲げて、広島
県教委もそれに先んじて取り組んできていると思いますが、なかなか生徒一人一人の探求心にしっかりと応えていくだけのコーチングスタッフも学校内で賄えているとはとても思えません。
先ほどの課長の話にあったとおり、県外調査等々で見せていただく中でも、やはり大学や研究機関などと生徒の探求したいテーマをマッチングしていくことも重要だと思っております。今は情報化ですから、検索すれば幾らでも情報は
ヒットするとは思いつつも、やはり研究者から直接コーチを受けながらというのは、高校生にとってみれば探求心がさらに深まっていくであろうし、また、広がりも見せていくのだろうと期待できます。同時に、大学研究の魅力の発信にもつながると期待したいところでございます。
特に今回の協定は、庄原キャンパスの活動が主体であると思いますが、中山間地域に所在する大学として、時間はかかるとは思いますけれども、まずは成果を出していただき、その成果を積極的に高校生に発信し、生物資源科学部の活性化につなげていただくことを
要望して、質問を終わります。
(5) 閉会 午前11時1分
発言が指定されていません。 広島県議会 ↑
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